一日一英会話
2014年12月 1日 11:00
Get down to brass tacks(核心に移る) マンツーマン英会話 Maria先生の発音付き
Get down to brass tacks
To become serious about most important thing.
最も重要な点について、真剣にとりかかること。
このイディオムはそれほど古いものではなく、1830年代よりアメリカのテキサスで使われ始めたと考えられています。しかし、その語源は、現時点において、いくつかの仮説があるものの、はっきりとはわかっていません。
get down to・・・は・・・に本腰を入れて取り掛かる、という意味の句動詞ですが、brass tacks(真鍮製の鋲)の解釈が問題となっています。
有力な仮説としては、家具を作る際に、その装飾にあわせて真鍮の鋲で布を固定したことに由来しているというものです。
しかし、このような家具は主に古いチューダー朝(15世紀から17世紀)様式のものなので、なぜ19世紀になるまでこのイディオムが誕生しなかったのか?という点で疑問がもたれています。
この仮説の支持者の中には、古い家具をリフォームするときに、真鍮の鋲をまず先にはずすからではないか、という人もいるようですが、普通、大事なことであれば最後になるはずなので、この説明は、イディオム自体の意味にマッチしていないようです。
もう一つの仮説は、紳士服店で布地を測る時に、両腕を広げて布地を持った長さで計測するという大雑把な方法をとっていたのですが、19世紀頃、もう少し正確にするため、店のカウンターに打ち付けられた二つの真鍮の鋲の間の長さを基本に計測する方法をとるようになり、これが由来だというものです。
その他にも、ブーツにつけられた鋲ではないか、いたずらするために椅子の上にまいた画鋲ではないか、ボートの金具ではないか、という説もあります。
また、そもそもbrass tax(真鍮税)の単なるスペル間違いでは、という人もいます。
コックニーのスラングがその起源では?という人もいますが、コックニー英語はイギリスやオーストラリアで話されたので、このようなアメリカ英語とは無関係でしょう。
はっきりした証拠はありませんが、紳士服の布地の計測が関連していると考えるのが妥当とする専門家が多いようです。
I need to get down to brass tacks and study for my finals.
(関係ないことは置いておいて) 本題に移って、最終試験の勉強をしなくちゃ。
英語ネイティブによる発音はこちらです。