英会話レッスンの担当のMatt 先生による英語慣用句習得のための1日1英会話です。
The writing is on the wall
Going to fail.
悪化の兆し。
" The new business across the street never looked like succeeding. The writing was on the wall from the start."
通りの向こうで始まった新しい商売は、これまで一度もうまくいってないようだ。最初から良くない兆候だ。
the writing is on the wall とは、「兆しがある」「前兆がある」という意味ですが、特に誰かや何かに問題が起きたり、失敗したり、災害など良くない目に遭う兆候をいいます。
また the writing on the wall という名詞形でも用いられますが、その際には動詞 see や read の目的語として使われることが多くなります。
このイディオムは直訳すれば「壁に書いたもの」となりますが、なぜ悪い兆候を意味するのかというと、語源はたいへん古く、旧約聖書に遡ります。
この writing はhandwriting ともいわれることに関連するのですが、ある時、バビロンのベルシャザルという王が宴会を開いていると、宮殿の壁に奇妙な手が現れ、意味のわからない筆跡を残したそうです。
どういう意味か尋ねられた預言者ダニエルは、王の死と王国の分裂であると解釈し、実際にその通りになったのです。
この印象深いエピソードがそのままイディオムとして使われているということです。
ネイティブによる発音は下記のリンクをクリックしてください。