英会話レッスンの担当の Matt 先生による英語慣用句習得のための1日1英会話です。
Bated breath
To experience anxiety or excitement about an imminent event.
差し迫る事態に、不安や興奮を感じること。
" I waited with bated breath as my test score was announced. "
テストの結果が発表されるということで、私はハラハラしながら待っていた。
通常 with bated breath という形で用いられ、「息をひそめて、ハラハラしながら、固唾をのんで 」 という意味になり、心配や興奮の気持ちで待つことに使われます。
この bate という動詞ですが、ネイティブにとってもほとんどなじみのないもののようです。よって、スペルがbate なのか bait なのか、はっきりわからない人も多いそうです。
その証拠にハリーポッターにはbaited breath が採用されているそうで、こう見ても、かなりの市民権を得ているスペルのようです。
しかし、bait とは、釣り針や罠に餌をつけるという意味なので、なぜ「息をひそめる」となるのかよくわからないと感じながら、そのまま使っているのが現状のようです。
ただ、正しくは bated です。
bate は辞書を調べても「鷹が翼をばたつかせて逃げようとする」などと出てきますが、古い用法で「減る、減らす」という意味があり、これが関連しています。この意味においては、'bated' とは 'abated' の短縮形で、「弱める・抑える」といった意味になりますので、まさに「息をひそめる」に通じます。
英語において手本となるのは、やはりシェークスピアのようで、その作品「ベニスの商人」には、正しいwith bated breath が用いられています。
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