To win the genetic lottery
"You have really nice cheekbones. It must feel good winning the genetic lottery."
あなたの頬骨の形、本当に素敵ね。きっと遺伝子の宝くじに大当たりした感じでしょ？
"My co-worker's naturally really pretty, and gifted at talking; she definitely won the genetic lottery."
私の同僚は、何もしなくても、とても可愛らしいし、会話の才能がある。間違いなく優れた遺伝子を持っている。
When someone is born with the best traits possible, that person has "won the genetic lottery". Conversely, if someone has very unfortunate features, you can say that that person "lost the genetic lottery".
可能な限り優れた特徴を生まれ持った人のことを、宝くじの遺伝子に当たった、と言います。逆に、劣った特徴の場合、宝くじにはずれたと言います。
geneticは遺伝的、遺伝子の、と言う意味です。 win a lotteryとは宝くじに当たる、なので、直訳すると、遺伝子の宝くじに当たるとなります。
人種、性別、容貌、家系といったあらゆる遺伝的な要素を表します。
この表現は以前からあったものかは不明ですが、最近になって特に注目されるようになったようです。
きっかけは、数年前に、キャメロン・ラッセルというスーパーモデルが、「自分は、背が高く、スタイルがよく、白人だという遺伝子の宝くじに当たったからスーパーモデルになったが、人生は見かけだけがすべてではない。内面が重要だ」といった主旨のスピーチを行ったことです。
彼女は優れた遺伝子を持つことだけで人間を判断されることに否定的です。
一方、クリス・プラットという人気俳優は、自分が遺伝子の宝くじに当たったことによって、人生の成功を収めたと自信をもって語ります。
<Quote>
He said: "I'm a white, straight, male, American movie star. Things are pretty f**king good for those guys."
僕は白人で、ノーマル（同性愛ではない）で、男で、アメリカ人の映画スターだ。どんなことだって、こういうヤツにはバカバカしいほど有利になるのさ。
<Quote>
・・・ he can now see how straight-forward his life has been, having not had to face the same problems women or ethnic minorities face in the US, or in the rest of the world,・・・
彼の人生がこれまでどれだけ一直線に進んできたか、彼は今、実感している。女性やマイノリティー民族たちがアメリカで、世界中の国々で、抱えている諸問題に向き合わずに。
<Quote>
・・・ I never had to worry about cops pulling me over or somebody sexually assaulting me. I never had to worry about clean water. A lot of what I have was given by sheer genetic lottery.
僕は一度だって、おまわりに引きずり倒されたり、誰かにレイプされる心配をしたことがない。一度だって、きれいな水が飲めないという心配をしたことがない。僕のもっているほとんどのものが、まさに遺伝子の宝くじに当たったことによってもたらされているんだ。
＊オーストラリア The Chronicle インターネット版より抜粋・引用
日本でなら、うかつに使えば大変な失言さわぎになることでしょう。
文化や社会問題をテーマにしたディスカッションには、知っておくとよいワードのひとつです。
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