Preaching to the choir
Trying to talk to people to convince them of something they already believe in.
すでにわかっている人を説得しようとすること。
choirとは、協会で賛美歌を歌う聖歌隊という意味です。発音にご注意ください。発音記号で示せば (kwīr)です。
よって直訳すると、「聖歌隊に説教する」となります。
これは、比較的時代は新しく、1970年代頃からアメリカで使われ始めたフレーズです。
教会での様子を描いた比喩で、聖歌隊に加わって、教会に来て賛美歌を歌おうとまでする敬虔な信者に対し、さらに神父が篤い信仰を求めて説教するのは、無意味である、もうそれはわかっている、という、意味です。
実のところ、このフレーズは、上記より100年遡る頃より'preaching to the converted(改心した人)'として使われてきました。
日本語の訳を調べると、「釈迦に説法」と出てきます。だいたいの意味はそうかもしれませんが、釈迦に説法の本来の意味は、「何かを知り尽くしている人にその事を説く愚かさの例え」であり、知識に精通しているかどうかがその主旨なので、完全な同義語とは言えないかもしれません。
英英辞書には、無意味な行動、例えば 'kicking at an open door' (開いてるドアを蹴飛ばす)と同じ概念とあります。また、pointlessness (無意味さ、無駄、不適切さ)ともありますので、画一的な日本語訳をするより、こういった英語ネイティブ向けの解説を参考にしたほうが、自然なニュアンスが表現できるかもしれません。
"I agree with you entirely; you are preaching to the choir."
全面的に同意してますから、さらなる説得は無意味ですよ。
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