No dice
To not agree. To not accept a proposition.
賛成しない。提案を受けつけない。
No diceは、ダメという意味ですが、細かく分ければ、2つのニュアンスがあります。
一つは提案を拒否する意味でのダメ。もう一つは無効になる・だめになるという意味でのダメです。
拒否する意味では、他にno soap やno go、nothing doingという言い方があり、いずれもアメリカの口語です。
このイディオムの起源は20世紀初頭のアメリカにあります。
当時、ギャンブルはアメリカの多くの州で禁止されていましたが、警察に踏み込まれた時に現場にサイコロ(dice)がなければ証拠不十分で無罪となる法律でした。
このため、ギャンブラーたちの間では、警察が来たらすぐにサイコロを飲み込んで証拠を隠滅しようとする対処法が広まっていたほどで、"No dice, no conviction" (サイコロがなければ有罪はない)というのが、つかまったギャンブラーが言い張る決まり文句でした。
このことから、何らかの提案があってもそれを拒否する、という際に、このNo diceという表現が使われるようになったそうです。
また一説には、博打の際に、振ったサイコロがテーブルを飛び越えてたら無効になるというルールがあったから、とも言われます。いずれにしても、ギャンブル絡みの起源です。
During the meeting there was no dice and we couldn't decide on our next client.
会議の席で提案は却下され、我々は次の取引先を決められなかった。
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