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2019年6月11日 18:44

ビジネス英会話上の「とっさの切りかえし"Come back"

Comeback とは

Comeback と聞けば、とりあえず「帰還、復帰、回復」などの名詞が浮かびますが、それとは別に、使い勝手のある"切りかえし"という意味もあります。
即ち、他人から批判されたり、嫌味を言われたりしたときに、相手を黙らせる「とっさの一言」です。
売り言葉に対する買い言葉(retort)ではなくて、間髪を入れない瞬間技(improvisation)であることが条件ですが、感情的にならずに、含蓄やユーモア、或いは知性が感じられることが不可欠です。
nativeであっても、かなりの教養や場馴れや蓄積が必要だと思います。

有名人の発したcomeback の例を二つ。 (出典: Reader's Digest)

1.アブラハム・リンカーンが政敵から奴隷解放問題について、"お前は二つの顔を持っている(two-faced)"と攻撃されて、"If I had another face, do you think I would wear this one?"もし私にもう一つの顔が有れば、私が(今)こんな顔をつけようと思うかね?"と切り返した。・・・お世辞にもハンサムとは言えない自分の顔を自虐的に持ち出して。決してtwo-faced ではない事をたたみかけた。

2.ユーモア作家のロバート・ベンチリーが酩酊していた時、制服を着た人物と顔を突き合わせた。彼はその制服着用者にタクシーを呼んでくれと頼んだ。その制服着用者はベンチリーに"私は米国海軍の海軍大将だ"と居丈高に言った。するとベンチリーは言った。"Get me a battle-ship, now."(「それじゃ戦艦を一隻頼む」)

実際には難しいかもしれませんが、いろいろな書物や映画などを通じて、このような欧米人のメンタリティーを理解しておくのは英語を学ぶ上でも重要ではないでしょうか。ビジネスの合間の息抜きの会話などに、さりげなく挟めたら、相手にも印象を残せるでしょう。

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